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オクラの茎から糸 シルクの光沢実現

2008年09月04日

Posted by 如風! at 19:42 │Comments( 0 ) 新聞ネタ!
 沖縄の原材料を使った新たな糸で、沖縄ブランドの布製品を発信しようと、

県立芸術大学の中嶋鉄利准教授(57)が、オクラやハイビスカスを使った糸作りを研究している。

これらの糸を紡ぐ機械も独自に考案し、将来的には福祉作業所などへの技術提供も視野に、

すべて“メード・イン・オキナワ”の製造業としての展開を目指している。

中嶋准教授は「原材料から製品まで一貫して沖縄で作ることで、完成度と付加価値の高い製品作りができる。

息の長い産業に育てたい」と夢を語る。

 県内の布織物は現在、芭蕉布(ばしょうふ)や八重山上布、宮古上布の一部を除き、

原料となる糸は大半が移入に頼っているという。

中嶋准教授は、沖縄の原材料を使った布製品の産業化を模索し、

2003年度から本格的に研究を開始した。

 県の産学官共同研究推進事業や経済産業省の産学地域資源活用型研究開発事業に採択され、

糸作りや糸を紡ぐ機械の開発などを考案、研究している。


オクラの茎から糸 シルクの光沢実現


 糸の原材料として生産高が全国4位で安定的に原材料が確保できるオクラ、

県花であるハイビスカスに着目した。それぞれの茎を水に漬けて発酵させ、

その繊維を糸に紡いでいく過程を考案し、「繊維を傷めずに丈夫で、シルクのような光沢を残すことができた」という。

 オクラやハイビスカス100%の糸のほかに、綿を混ぜ込んだ糸など複数のサンプルを作り、

「作品イメージに応じた糸作りができる。将来は各離島ごとの糸を作りたい」と意気込む。

現在は、かばんや名刺入れ、ショールなど、販売員の意見を取り入れながら、全国に販売できる製品を研究中だ。

 製造業が弱い県内の現状を憂慮し、「沖縄には多くの人が参加できる産業が必要。

母子家庭や障害者など、就業しにくい人を巻き込んで、それぞれが誇りを持てる製品作りを目指したい」

と中嶋准教授。研究を支える思いは、人材育成への願いでもある。


琉球新報・夕刊より



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